スウェーデン式サウンディング試験
スウェーデン式サウンディング試験

スウェーデン式
サウンディング試験

スウェーデン式サウンディング(SWS)試験は手動式と自動式があり、スクリューポイント、ロッド、載荷、回転、引き抜き装置から構成されています。荷重による貫入と回転による貫入を併用した試験で、一般に、土の強度を得るために実施されます。スウェーデン式サウンディング試験は、深さ10m以内の軟弱層を対象にしています。スウェーデン式サウンディング試験は薄く弱い土層の検出に優れていますが、密な砂質地層、玉石地層、固結層、地下水位の深さや地下の土壌の種類の正確な判断には使えません。

試験結果は、土の硬軟又は締まり具合を判定するとともに、軟弱層の厚さや分布を把握するのに用います。近年では戸建て住宅など小規模建築物の支持力特性を把握する地盤調査方法として広く普及されしています。この試験方法は、JIS A 1221「スウェーデン式サウンディング試験」として規格化されています。

試験手順は、基本的に静的貫入と回転貫入の2段階で構成されます。ロッドに5㎏の荷重をかけ、荷重でロッドが地中に貫入するかどうかを確認します。段階的に荷重を増加して貫入する場合には貫入が止まった時の貫入量を測定して、その荷重の貫入量とします。

地盤の柔らかさは、ロッドにかかる軸荷重と貫通に必要な回転数によって決まります。スウェーデン式サウンディング試験は、日本工業規格(JIS)で「スウェーデン式サウンド試験」として標準化されていますが、欧州規格で指定されているものとはロッドの直径が異なります。

TOP