PANDA貫入試験
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PANDA貫入試験

PANDA (Instrumented Variable Energy Dynamic Cone Penetrometer (DCP)は、地盤の締まり具合や硬軟を調べるポータブル動的貫入試験装置です。貫入先端(コーン)をつけたロッドをハンマーの打撃によって地盤に打ち込みます。その貫入量と打撃回数の関係から地盤の締まり具合を調べることが出来ます。電子データ装置が情報を全て記録し、打ち込みごとにハンマーの深さと衝撃速度が自動的に記録されます。深さ5メートルまでの地盤表層部や浅い地盤の層構造調査に適しています。

PANDA貫入試験は、小型・軽量で携帯性に優れている為、短時間で多地点での調査が出来ることがメリットです。アクセスが難しい場所、例えば傾斜地の表土層の調査、傾斜が非常にきつい坂、トンネルや地下室、斜面崩壊地での風化層や崩積土の層厚の確認に多く利用されています。いくつかの専門の研究によると、PANDAでの測定結果はコーン貫入試験と同等の正確性と信頼度を示しています。

日本では、狭小な場所や斜面では簡易動的コーン貫入試験が広く普及していますが、安全性に難点があり指詰め事故も多発していました。PANDAは簡易動的コーン貫入試験と同等の携帯性をと操作性の容易さを備えつつ、グリップにプロテクタが装備されるので作業員の安全性も高い機材です。1991年にフランスで開発され、以降フランス国内を中心に世界的に普及しており、盛土などの締固め地盤評価に多く利用されています。

PANDAは測定時間も従来の試験機よりもさらに早い結果が出ております。コーン貫入試験が行えない場所でもPANDA貫入試験が実行可能ということ、作業での安全性が高いこと、一人でも作業が可能なことからコストの面でも優れている試験方法です。

  • 携帯性に優れている
  • 作業員の安全性が高い
  • コストパフォーマンスが良い
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